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工事レポート

工事レポート

2021.08.26

とっても恐ろしい外壁の雨漏り!

①.ご挨拶

皆さん、こんにちは。
クラフトワークス代表の根市です。

大変大変ご無沙汰な更新で御座います。

大丈夫です。
会社が潰れた訳ではないんです!
純粋に忙しくブログ作成に
手が回りませんでした💦

どうやら、
弊社ブログの検索順位が少しずつ
上位入りしているらしい✨

グーグルマップさんでも上位表示されたりと、
開設当初と比べて3倍程の閲覧件数と
なっております。

お陰様で比例して
お問合せの数もUP!
改めましてこの場をお借りして、
見つけて下さりありがとうございます!

コツコツ更新していきます。
たまに思い出したら覗いて頂ければ
幸いで御座います。

 

②.木造建築における防水の重要性

漢字いっぱいだと堅苦しいですね。
(久々の更新なので真面目ぶってます!)

(↑窯業系サイディング材の繋ぎ目です。)

今回は前ブログで少し触れておりました
外壁の防水材の劣化が構造の腐食までなってしまったケースをご紹介させていただきます。

ご相談のスタートは外装材の塗装でした。
「築年数的にも、もうそろそろ塗装しないとまずいんだと思うんですよね。」と別に住んでいる息子様からのお問合せです。

一緒に住宅の周りをグルグル回って確認します。
塗膜もそうだけど、コーキングの劣化が特にひどいです。

(もうこの状態だと防水にはなっていないな)

お客様に許可を貰い、
土台付近の外壁をこぶしで軽く叩きます。
すると大量の土の様な粉が
バサッと落ちてきました。

(あ、やっぱり)

柱や土台の木材が
腐食しボロボロになっていました。
構造の大事な木材が
相当のダメージを受けてしまい、
もう残念ながら塗装だけでは手遅れです。

正直にお伝えします。

お母様も息子様もショックは受けていらっしゃいましたが、しっかりご理解して下さいました。

一緒に施工方法や内容を検討します。
部分的に外壁材を剥がし、劣化の著しい構造躯体はメスを入れ交換や補強。
大丈夫な範囲は当初の予定通り塗装とコーキングで進める事にしました。

 

③.いざ着手

まず、ご近隣さまへご挨拶します。
工事内容やおおよその工期、
そして弊社の情報をお伝えして回ります

特に今回は足場施工にあたり
お隣様の協力が不可欠です。
施主様の敷地内だけでは
どうしても施工出来ない立地状況です。

平地が潤沢に無い函館という土地柄、
この様な場面は結構多いですね。

トラブル無く穏やかに
現場作業を進めるためにしっかりご挨拶😄

いよいよ外壁を剥がします。

さぁって、どんな感じかな?

うへぇー、土の様な粉だらけです。
これ、元は柱や土台なんですよ!
すっかり腐って風化して粉々ですね。

腐食範囲の特定の為、上部の外壁も剥がします。

柱が蟻の巣になっています。

2階を支える胴差もダメだ…

結局はこの面の外壁は全て剥がしになりました。
もう部分的な補修では手に負えません。

結論は2階サッシ廻りのコーキングからの漏水。
メンテナンスに入るまでの期間が些か空き過ぎてしまいましたね。
お客さまもコーキングの劣化がまさかここまでの事態に発展するとは微塵も思っておられなかった様です。

まぁ、そうですよね。
あまり馴染みが無いと想像つかないですよね。

今回の漏水腐食は特にひどいケースです。
コーキングが劣化してもここまですぐに構造が腐るわけではありません。
外壁材の内部には、漏水しても構造体を濡らさない様に透湿防水シートが貼ってありますので、ちょっとやそっと濡れても支障ありません。

ただし!
防水シートや防水テープの貼り方でも、
色々な性格の職人さんが納めております。
しっかり確実に納めてくれてる前提です。

写真を撮影し、
当日立ち会えなかった息子様へ
メールで現在の状況と
今後の進め方を報告します。

OKをいただき補強に掛かります。

↑土台補強

↑間柱補強

↑防腐防蟻材塗布

↑断熱材 グラスウール入替

↑透湿防水シート張り及び防水テープ

写真の他にも柱や筋交いなども補強してます。

どうでしょうか?
塗装だけのお考えで予算組んでいたのに写真の様な大工工事が追加されることを想像して見て下さい。
状況にもよりますので軽々には申し上げにくいですが、1.5~2倍程掛かってしまうんです。

弊社にも様々な相談を頂戴する中で、
塗装やコーキングの防水修繕は多いです。

コーキングが痩せてきて隙間が開き、
「このままで大丈夫ですか?」と聞かれます。

暫く大丈夫!
かもしれませんが。
放置していたツケが、この様に結果になるリスクも知っておいてください。

でも、防水のコーキング。
それが必要の無いものだったら
新築時にもやらないですよね。

大事なお住まいを
【長く安心してご使用したい方】
早期修繕をオススメします。

繰り返しますが。
防水シートやテープの修め方によっては、
すぐに構造躯体が腐るわけではありません。
誤解無い様にお願いします。

この後、屋根と外壁を綺麗に塗装させて
いただきまして無事完了となりました。

 

④.最後に

最後までご覧になってくださり
ありがとうございます。

木造住宅における防水性劣化の怖さが
少しでもご理解いただければと存じます。

そうなんです。
怖いんです。
本当に怖いんですよ。

たった少量の雨漏りでも、
長期間の放置は危険です。

外壁内部なので直射日光で乾燥することも無く、
お部屋からの適度な熱で腐朽菌や蟻には
相当居心地の良い環境なんでしょうね。

函館・道南で塗装や防水メンテナンス検討の皆様。
お住まいを大切に長くご使用したい皆様。
参考にしていただけましたら幸いです。

では、ご縁に感謝して。
ありがとうございました。