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工事レポート

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2022.01.22

台所の床がブヨブヨ…原因は何?

①.ご挨拶

皆さんこんにちは。
クラフトワークス代表の根市です。

いやー。
相変わらず給湯器不足が解消されません。

電気給湯器エコキュートはメーカー不問で
あれば遅れながらもなんとか…
それでも1カ月はかかりますね。
(Panasonicは国内工場でコロナ感染発覚で
納期回答ストップだそうです。1/12日現在)

石油給湯ボイラーが酷いです…
本当に酷い。
もう昨年から石油ボイラーが故障して
お湯が出ない生活を送られている方が
実際に私のお客様でも数名いらっしゃいます。

なんとかしてあげたい。
真冬の北海道でお湯無し生活です。
商売抜きの感情として心より思います。
(商売にも大打撃なのは事実です。)

何だか業界に流れている情報では、
「6月には入るのかな?もうちょっとかな…」
「あるメーカーは仮納期10月らしいよ…」
といった噂も流れています。

メーカーさん。
皆さん泣いてますよ?

国外のロックダウンだったり
半導体や石油資材が入手出来なかったりと、
色んな事情があるのは重々承知しています。

なので責める気はないです。
早急な改善を心より望んでおります。

言うのは簡単ですが。
現状打破の為に、

心折れずに
踏ん張ってください!!!

 

②.台所の床がブヨブヨ…?

今回はキッチンの配管から漏水が発生し
残念ながら台所の床が腐ってしまったお話です。

過去に給湯設備工事をさせていただいたI様
お久しぶりに連絡を頂戴しました。

「実は台所の床が抜けそうなんです。
一度見て頂けませんか?」との相談でした。

早速現地確認に伺いました。
流し台前の床を歩くと。
硬質のフローリングが、フニャフニャ。
(あー、これは相当だな)

お客さんは「結露なのかな?」と思い
違和感はあっても様子を見て来られた様です。

フローリングが柔らかくなり、いよいよ
床が抜けそうで覚悟して連絡下さいました。

アップではこんな感じ。

うーん。
結論から言うと重症です。
結露じゃないな。

給水設備からの漏水か?
はたまた外装や窓周りからの雨漏りが
床まで伝わったか?

調査が必要ですね。

まずは水道メーターを見ます。
パイロットマークという、
水が流れている(水道を使用している)
場合は下記の写真がクルクル回ります。

↑水道メーター パイロットマーク

誰も水を使用していないのに、
クルクル回っている場合は
ほぼ間違いなく漏水しています。

懐中電灯等で光を当てると
キラキラ反射して解りやすいですよ!

あれ?
回っていない。
パイロットが回っていないです。

床下に潜り直接確認します。
フローリングの腐食とは裏腹に
そこまで明らかな漏水症状はありません。
強いて言うと、外壁土台側に滲んでいる跡がある。

うーん。
この土台側の染み。
外壁かな?
窓のコーキングかな?

外の状況を確認し、ホースをお借りして
放水してみます。

床下では一人待機したままです。

……

………

暫くかけた後に床下待機組に電話。
「どう?水でてる?」
「いや。出てないっすね。」

そっか。
でもフローリングの腐食は顕著です。

やっぱり流し台の給排水だろうなと
目星を付けます。

経験上、パイロットマークが反応しない程度の
極々軽微な漏水というものも御座います。

でもそれくらいであんなに腐るかな?

些か腑に落ちませんが、お客さんに説明。
消去法で流し台の給排水が怪しい。
かといって100%と断言出来ない。

なので、
「まずは流し台を外して水道配管を
直接見てみましょう。
もし私の見立てが外れていたら
脱着点検作業は無料にします。

勿論流し台は再利用出来るように
外しますね。」

OKをいただきました。

色々な用意があるので後日に仕切り直します。

 

③.いざ着手

事前にお客様が流し台周りの整理を
して下さってました。
大変助かります。
ありがとうございます。

養生して丁寧に流し台を外します。

外したら排水口が出てきます。

うーん。
腐って変色しています。
特に背面の石こうボードが黒くなってます。

お客さんに許可を貰い
石こうボードを剥がします。

アップにします。

あー、銅管が変色している。

この辺は怪しいな。
でもこの程度にしては随分な床の腐食です。

この時点でお客さんもご理解いただき
補修工事の依頼を正式にお受けします。

床がブヨブヨです。
フローリングだけではなく、
床垂木までダメかもしれない。
断熱材もビッショビショです。

床合板を剥がしてみたら、
ずっと腑に落ちなかったモヤモヤが
解決しました。

合板の下にビニールを敷いていました。

ビニールに漏水した水が溜まっています。
しかもカビだらけ。
腐朽菌で床下地やフローリングが
あのような状態になってしまいました。

漏水自体は本当に微量な軽度なものでした。
パイロットマークも反応しないほどです。
ビニールが無かったらそのまま床下に
落ちて自然に乾燥していたかもしれません。

ハウスメーカーさんの考えでしょうから
押しつけも否定もしませんが…

断熱や気密の事を考えたのでしょう。
勿論他意も悪意も無い事でしょう。

でもですねー
あれやると、この様な場合に
被害に気付きにくく且つ大きくなります。

弊社では床にはビニールを貼らないです。

お客さんに説明しご納得いただきました。

このあと、フローリング撤去部分は
クッションフロア材を綺麗に貼りました。

漏水箇所の再確認です。

右:ワンレバー混合栓
左:給湯配管 銅管

ワンレバー混合水栓の給水管に漏水跡

給湯配管 銅管にも漏水の跡

結論は2か所からの漏水でした。

最後の方の写真は
縦撮りで見えづらくてすいません。

 

④.最後に

もうちょっと早くにご相談いただけましたら
ここまでの被害にはならなかったでしょう。

漏水自体は極々微量です。

その他の要素+見ないふり放置で
重症になってしまいました。

100の治療より1つの予防。
という言葉があります。

住宅も同じです。
いや、住宅の方がまさしくかもしれません。

人間は免疫や自己修復力が備わっています。
擦り傷・切り傷・骨折などは直る事でしょう。

住宅は違います。
勝手に自然に治りません。
自然治癒力は存在しません。

どうか違和感を放置しないでください。
今が一番軽傷なんです。
対処療法で対応出来るかもしれません。

費用だって当然大きくなります。

放っておくと大手術になってしまう場合の
ケースとしてお客様に許可を
いただきご紹介させていただきました。

木造住宅を長く使用してあげれるかどうかは
御施主様のお気持ち次第です。

函館市・北斗市・七飯町などの道南地域で
住宅リフォームを検討の方。
結露や漏水などで心配な方。
キッチンリフォームをご検討の方。

参考にしていただき、お困りな際は
是非弊社にもお声がけ下さい。

それではご縁に感謝して。
ありがとうございました。