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工事レポート

工事レポート

2021.12.15

屋根から落ちた雪がお隣の敷地へ…

①.ご挨拶

皆さんこんにちは。
クラフトワークス代表の根市です。

さすがに12月中旬。
本格的に寒くなってきましたね。
朝晩は車のガラスも凍り付きそうな気配が。
積雪が少ない分、ブラックアイスバーンには重々ご注意いただき安全運転でいきましょう。

 

②.屋根からの雪対策

今回も季節的にお問い合わせの多い屋根からの落雪のお話。

降り積もる雪だけでも大変なのに…
屋根からの落雪が勢いよく隣家さんの敷地や駐車場へ飛んでいく!
想像しただけで恐ろしい事です😰

心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

弊社では過去ブログでも落雪対策を公開しております。
今回のお客様はそれを読んで下さりお問合せを頂戴しました。

弊社含め3社から説明や見積を取られ、最終的にお任せ頂く運びとなりました。
I様、信用いただきお仕事の機会を与えて下さって誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。

 

③.いざ着手

どうやらI様宅も屋根の雪が隣家敷地へなだれていく模様。
良い方法を探して色々と検索していたところ、弊社ブログへたどり着いてくださいました。

お悩みの内容をしっかりとお伺いし、敷地や屋根の形状を確認。
工事方法を検討します。

屋根形状がかなりの急斜面です。
これなら雪が降った矢先にどんどん滑り落ち、お仕事から戻られたら除排雪も追い付かないままガチガチになるでしょうね。

ご希望はこうです。
・屋根から落ちてくる雪の軽減
・敷地境界に雪崩止めを設けたい。
といったご要望です。

費用対効果のバランスを考えプランを練り、見積もりを作成します。
見積もりを提出ご説明し、じっくり検討して貰います。

2週間程度経過したころでしょうか、I様からお電話が。
「検討した結果ですが…
クラフトワークスさんにお願いしたいと思います。宜しくお願いします。」

いやー良かった。
大変嬉しいです。

その後、再度工事内容を説明し双方に認識のズレが無いか確認。
無事に正式契約です。

ではいつも通り工事の流れを写真でご紹介していきます。

↑施工前外観

かなりの急こう配です。
これなら雪が降った矢先にドンドン滑り落ち地面に溜まっていってしまいます。

↑敷地境界フェンス

既設のフェンスも落雪に対しては心許ないのですね。
高さ1.6m相当の防御壁をブロック塀で新設することにしました。

ではまずは屋根の雪対策工事から。
雪止め金具の取付ですね。

一般的な雪止め金具です。
素材も多様で、亜鉛メッキ・焼き付け塗装、ステンレス。と豊富です。
写真のは焼き付け塗装タイプです。
屋根板金の色に合わせて濃紺にてご用意しました。

この雪止め金具だけでも、確かに雪はほぼ止まります。
ただですね、雪止め金具だけだとツララが発生し大変危険なんです。
また勾配が緩いお宅はスガモリを起こします。

↑スガモリの解説図です。

スガモリというのは冬季に屋根上に積雪があるとき限定の雨漏り症状をいいます。
メカニズムを簡単にご説明しますと…

雪止め金具が雪を堰き止めます。

融雪水が冷えた軒先で停止し凍り付きます。
ツララの発生

軒先の凍り付きがダムになり、
融雪水が溜まり隙間に入り込む。

結果、建物内部へ雨漏りを起こします。
スガモリの発生

そこで弊社では下写真のスノーガードをお勧めしております。

雪止め効果&スガモリ対策に大変重宝します。
立体形状になっているので空気に触れる面積が大きく。また、金網が黒色ですので太陽光を蓄熱します。
結果的にツララの溶けを促進してくれて、ツララが大きくなれずに溶けてしまうんです。
(ツララの発生がゼロではありませんので誤解無い様にお願いいたします。)

ツララが巨大化しないメリットは、スガモリ防止以外にも危険が少なくなるので通行人や建物等への雪害被害も予防出来ますね。

なによりランニングコストがゼロです💴
これがとても大きい!

何十万も工事費を掛けて。
何万円も電気代を掛ける商品は確かにあります。
確かにそれは効果もテキメンでしょう。

いやいや!
そこまでしなくて大丈夫です。
積雪や落雪でお困りな方!
まずは一度ご相談下さい。

この自称函館イチ落雪対策に詳しい
かもしれない私がしっかりとアドバイスさせていただきます。
(函館以外の豪雪地での長年の実績と経験があります😤)

では工事紹介を続けます。

↑雪止め金具とスノーガードの併用施工

↑施工後外観

まずは屋根からの対策はこれでOKですね。

次に敷地境界フェンスを防御壁にします。
RC塀にするとコストも嵩むので、施主様と打ち合わせの結果ブロック塀にしました。
凍結震度を考慮し、又、転倒防止の為に見えない地中にも50cm以上深く施工しています。

↑ブロック塀施工状況 鉄筋(縦)配筋
↑ブロック塀施工状況 鉄筋(横)配筋

縦と横に鉄筋を配筋し、強度を高めていきます。

↑ブロック塀施工後

天板には笠木材を設置し、小口は左官屋さんにアール形状に収めて貰いました。

このあと仕上げにYKKさんのフェンスを施工していきます。

↑YKK 敷地境界フェンス

シャイングレーの色が上品で、周りの塀にもマッチして違和感が無いですね。
これですべて完成しました。
本格的な降雪前に終わって一安心。

 

④.最後に

今回もご覧いただきありがとうございました。
屋根の雪対策や塀工事の参考になれば
幸いで御座います。
落雪絡みは結構お問合せがありまして、
皆さん困っていらっしゃる方が
多いんだなーという印象です。

函館市・北斗市・七飯町などの道南地域で
住宅リフォームを検討の方。
屋根からの落雪や
危険なツララなどでお悩みな方。

参考にしていただき、お困りな際は
是非弊社にもお声がけ下さい。

この冬もご安全に過ごしましょう!

それではご縁に感謝して。
ありがとうございました。