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工事レポート

工事レポート

2021.03.19

屋根からの落雪処理に、もううんざり!

①ご挨拶

皆さんこんにちは。
craftworks代表の根市です。

ブログ更新も4回目となりました。

堅苦しい内容だと
読んで頂いても疲れるでしょうから、
気楽に読んで貰えたらな~。

と思っている当ブログです。

ふざけ過ぎかな?大丈夫かな?
と思う所も有りましたが、
あれ、なんだか好評っぽい?

お客様や仲間内からも
「面白かったよ😄」との高評価✨
(忖度!?これって、忖度ってヤツですか?笑)

建築やリフォームって、専門的過ぎて
馴染みの無い方には近づきにくいですよね。

建築・土木業界って
ガサツで…
怖そうで…
だらしなさそう…
ってイメージあるじゃないですか!

うんうん。あるある。
(どれだけ悪いイメージよ💨笑)

総務省や高級官僚も
記憶力が乏しい人ばっかり。
ってイメージあるじゃないですか!

うんうん。あるある。マジである!
(記憶力無さすぎ!そんなんでいいんか😠)

ですので、少しでも工事の流れや修繕計画。
業者側の考え方やお客様とのやり取りなどを
お伝えして、親近感を持って頂きたいと考えております。

たまに遊びに来て、覗いて頂ければ
幸いで御座います。
今後共、宜しくお願い致します。

 

②屋根からの落雪処理に、もううんざり!

今回はT様とのやり取りを
ご紹介させて頂きます。

もともとT様のお友達と私が知り合いでした。
そのお友達からご紹介を頂きまして。
それ以降、お住まいの修繕はいつも
ご連絡頂いております。

早くから、女性おひとりになってしまい
色々なご苦労があった事でしょう。

それでもいつもニコニコとして、大変明るく
お友達も多い。

私も、お客様。
というよりは親戚さん位のつもりです。
(勝手にですが💦笑)

男手が必要な時はお手伝いしますので。
気軽に頼ってくださいね。

さて、そんなT様から電話が鳴りました。

内容は「屋根から落ちてくる雪の処理が
そろそろ大変。いい方法無い?」との事。

T様のお家は、屋根の勾配が物凄い急斜面です。
そうですね。
60度位あるんじゃないでしょうか?

↓ちなみにスキージャンプの
大倉山の最大斜度は35度だそうです。

(参考画像 株式会社札幌振興公社さま)

いやいや、なかなかの迫力ですね。
35度でこれです😨
60度ですよ?ジャンプの選手もビックリの勾配です。
そんなの崖だよ。もうほぼ崖!

雪が降ると、とたんに屋根から雪がズルズルと落ち
自然に降った雪と屋根からの落雪で直ぐに
軒下がいっぱいになってしまいます。

ご近所に迷惑を掛けないようにと
それを引っ張り出しては、
綺麗に雪を片付けます。

毎年毎年やってこられました。
さぞ大変だった事でしょう。
もうこれからは楽して下さい。

 

③雪対策計画

私、函館生まれ函館育ちですが、
会社員時代の実務の大半は札幌、小樽などでした。
そうそう、極寒豪雪の帯広でも勤務してまして、
函館人にしては、雪対策に詳しいんです。

屋根上で雪を止める。
それ自体は物理的には簡単。

ただ、その弊害やリスクをしっかり
理解する必要があります。

他業者さまの仕事を引き合いに出して恐縮ですが。

不適当な雪止め計画を立て
積雪荷重の分散を軽んじた結果。
屋根自体が耐え切れずに、軒先が折れたり
トタンが引きちぎられたりと…
何度も見てきました。

また、スガモリも注意が必要ですね。

スガモリとは
冬季間限定の雨漏りを指します。

1.太陽熱や暖房熱で、屋根上に体積した雪が解ける。
2.融雪水が軒先に流れる。
3.軒先は冷たいので融雪水が凍る。
4.軒先が凍りで堰き止められて、融雪水がプールになる。
5.プールになった、融雪水が板金の合わせ目を水没させ、小屋裏へ侵入。

という感じです。
ただ、板金の下には防水シートがあります。
撥水性がある材料ですので、室内へは
早々簡単には雨水が入って来ません。

また、氷柱(つらら)にも注意が必要。
つららが落下し、外壁は潰れ、窓ガラスは割れ。
人が通る頭上に巨大なつららが発生したら
最悪、怪我では済まないかもしれませんね。

その様な弊害やリスクを考慮し
雪対策方法を検討していきます。

大事なのは費用対効果のバランスです。
そりぁ目一杯お金を掛けたら
何でも出来ますよ。

適切適当な丁度良い提案が
必要だと思っています。

そこは業者側の知識と経験が物を
言うのではないでしょうか。

この函館イチ雪対策に詳しい!
かもしれない。そんな私にお任せください👍
(自称です。あくまでも自称です😒笑)

 

④いざ着工

まずはオーソドックスな雪止め金物を取付ていきます。
様々な種類がありますね。

安価で買えるのは、メッキ材ですね。
ただ…
すぐ錆びまっせ。すぐです。
(クレーム来るかな、でも事実だからな🙄)

今回使用しているものは、焼付け塗装タイプです。
屋根の色に合わせた塗装色で用意します。

メッキ材よりは長持ちしますが
それでも、7~8年後にはどうかなー?
サビが出始めて板金自体にサビが移る前には
お手当が必要になりますね。

ちなみに屋根上で作業しているのは、
そうです、わたくし根市本人です。

何故か高い所の作業は私が担当する事が多いんですよ。

いいんです、いいんです。
高い所、好きですから…

いいんです、いいんです。
大事な仲間に何かあるよりは…

私がやるから、いいんですよ…😑笑

という事でスキージャンプの選手でも
経験していないであろう急斜面で作業しています。

ここまでは良くある雪止め工事ですね。
今回はこれで終わりません。

この雪止めでも、確かに雪は止まります。
屋根から落ちてきません。
表層雪崩は別です。そこは誤解の無い様にお願いしますね!)

ただ、つつらが発生します。
つららの下で危険な雪かきをさせられません。

それに先ほども説明しましたね。
つららはスガモリを呼びます。

そこで弊社では、
↓写真の様な特殊な雪止め材を使用します。

金網形状の雪止め部材です。
これがつららとスガモリに効果を発揮します。

メカニズムとしては、
・軒先が立体形状で内部に風が通ります。
・金網や支柱の金属が黒色で太陽熱を吸収します。
上記の理由で融雪水の軒先での凍り付きを抑え、
つららが発生しにくくするのです。

過去に何件も取り付けております。
ほぼ、大きめなつららは出来ません。
出来ても3分の1位まで減少してくれてます。
(気象状況や方角により効果に違いはあります。)

何より、ランニングコストがゼロです。
これがありがたい。

電気を使って強制的に融雪する方法もありますね。
でも、電気代がすごいっすよ💦笑
恐ろしい請求書が毎月届きます😱

さあさあ、いいかな。
これで次の冬から楽して貰えそうだな。
と安心して仕上がりをチェックします。

・・

・・・

おや…

あ、屋根板金
サビてるな…

でも、確か3年程前に塗装されていたはず。
その時は私と知り合った矢先で、別の塗装業者様です。


こんなんとか。

こんなんとか。

こんなんとかが、あっちこちに…

うん、あれだな。
下処理が足りなかったんだな。

そうです。
さび落としの処理が甘いんです。
また板金の噛ませ口なので、奥までしっかり
サビ止め塗料を入れてないんですね。

業者さんを無理やり擁護するなら、
60度ですから。
命がけですから。
大変だったんだろうな。とは思います。

けれども無視が出来ないサビの深さ。
言いたくないけど報告します。

根市「Tさん。残念だけど屋根にサビ出てますよ。」

T様 「えっ!ほんと!?まだやったばかりなのに?」

そりゃそうですよね。
色々と説明した結果、部分的な補修をご依頼頂きました。

以前の業者さんへ言うことも出来たんでしょうが
任せて頂きましたので、しっかり直しましょう。

屋根足場欲しいな。
でもお金掛かるからなー。
可哀想だから、低予算で何とかすることにします。

後日、角材を持ってきました。
先日取り付けた、雪止め金具を角材でサンドイッチ。

更に、木材で簡易梯子を作ります。
簡易梯子と角材を繋ぎ合わせます。
はい。これで足場の作成完了です!笑

これだけあれば、まあなんとかなるだろ。
(足場組むと簡単に数万円ですよ。
屋根上まで組んだら10万円近いかも…😨)

天気の良い日に補修作業です。
しっかり安全に配慮しながら、サビの除去から。
徹底的にサビを擦り落とします。

ハケで丁寧に隙間の奥の奥まで、サビ止め塗料を
押し込みます。

仕上げは2液性シリコン樹脂塗料。
もともとの色に合わせて違和感が無いように
補修していきます。

という流れですね。

塗装の事も詳しく触れたいんですが、
いい加減、話も長くなってしまいました。
皆さんが飽きる前にボチボチ失礼しましょう。
(ホントは急斜面作業で写真を取れなかったんです。ブログも大事だけど命の方がもっと大事😃)

 

⑤最後に

いかがだったでしょうか?

屋根の雪対策について
少しでもご理解頂けましたら幸いです。

弊社は塗装工事も自社施工しております。
茶髪金髪の咥え煙草職人は一切おりません。
(塗装協会からクレーム来るぞ!笑)

安心してご注文頂けるように、
マナーと近隣ご配慮は常に心がけております。

屋根廻りや塗装工事は安心安全の
クラフトワークスまでご一報を👍

最後までご覧いただいた方、
ありがとうございます。

函館市や道南地区で
雪でお困りなの方。
塗装工事をご検討の方。
参考になれば嬉しいです。

T様。今年から楽して下さい。
雪降ったら様子を見に行きますねー。

ではご縁に感謝して。
ありがとうございました。